北アメリカに変種 var. angustiannulata が分布する。
植物体は小形~中形、淡緑色~暗緑色、樹上に生えるのが普通だが、石垣上にも生える。茎は基部に仮根があり、長さ1~2.5㎝、這い、よく分枝して密に短枝を出す。背葉と腹葉は異なり、背葉は長さ1.0~1.5(2.5)㎜、幅約
0.5㎜の卵形、腹葉はやや小さく長さ約 1.0㎜、幅約0.4㎜。葉は乾いても縮まず、全縁、中肋はなく、先は細長い透明尖となる。上部~中部の葉身細胞は長さ25~57µm、幅15~25
µmの六角形~菱形~偏菱形、薄壁、平滑。先端の細胞は長く、縁の細胞は幅20~25µm、方形に近い。翼部の葉身細胞は長さ20~30µmの卵形~短い矩形。雌雄同株。蒴柄は長さ0.3~0.5㎜。蒴は長さ0.9~1.8㎜、幅0.5~0.8㎜の卵形、雌苞葉に包まれるように直立する。雌包葉は長さ0.9~1.8㎜、幅0.5~0.8㎜の卵形、細胞が長く、透明尖も長い。蒴帽は長さ1.4~1.8㎜、ひだのある尖帽形。蒴帽が取れると蒴の口環が赤色~赤褐色で目につきやすい。蓋は橙色で、短い嘴がある。蒴歯は1列、16個、長さ約0.2㎜の狭披針形、赤色~赤褐色、密に横条があり、パピラが密にある。胞子は直径27~33
µm、細かいパピラがある。
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