きのこ図鑑
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  ツルタケ  鶴茸
中 国 名 灰鹅膏菌 hui e gao jun
英  名 grisette
学  名 Amanita vaginata (Bull.) Lam.
分  類 坦子菌門 ハラタケ亜門 ハラタケ綱 ハラタケ亜綱 ハラタケ目(Agaricales)
科  属 テングタケ科  Amanitaceae  テングタケ属
 世界に広く分布。夏~秋に針葉樹、広葉樹の林下に単生、散生。子実体は単生~散生。傘は直径3~10㎝、卵形~半球形~扁平~浅皿形。背面は湿時、粘性があり、灰色~灰褐色~暗褐色、辺縁には長い溝条線がある。柄は長さ6~15㎝、幅0.5~2㎝、わずかに逆棍棒形、中空、表面は白色、つばを欠き、上部はやや灰色を帯びた粉状、下部は平滑、基部に明瞭なつぼがある。つぼは膜質、鞘状でゆるく包み、白色、ときに灰色~灰褐色に変色する。ひだは密につき、離生、幅約4㎜、白色、不等長で短ひだがある。肉は質が脆く、無味無臭、白色、傷つけても変色しない。胞子紋は白色。胞子は無色、直径8~12µmのほぼ球形、平滑、薄壁、非アミロイド。坦子器は4胞子性。菌糸はクランプがない。
【類似種】
 1  オオツルタケAmanita punctata (Cleland & Cheel) Raid 日本、オーストラリア、ニュージーランドに分布。アカマツ混生林、広葉樹林下に単生又は散生。傘はやや大きく、直径7~12㎝、粘性無く、色はツルタケに似ている。柄は長い逆棍棒形、つばは無く、傘と同色の灰褐色~暗褐色の粉状鱗片が上部ほど濃く、だんだら模様となり、つぼは白色膜質、鞘状。ひだは縁が暗灰色。肉は無味、無臭、有毒。
 2  テングツルタケAmanita ceciliae (Berk. & Broome) Bas 北半球温帯に分布。ブナ科樹林下に夏~秋に散生。傘は直径4~7㎝、湿時、弱粘性、黄褐色~淡灰色~灰褐色、周辺は淡色、長い条線があり、灰褐色~黒褐色の粉粒状いぼを多数つける。柄は長い逆棍棒形、つばを欠き、灰褐色の繊維状鱗片が下部ほど濃く、だんだら模様となり、つぼは灰褐色の綿くず質のいぼが環状につく。肉は無味、無臭、有毒。
 3  カバイロツルタケAmanita fulva (Schaeff.) Fr. 北半球に広く分布。針葉樹、夏~秋、広葉樹の林下に単生~群生。傘は直径4~10㎝、湿時、弱粘性、赤褐色~黄褐色~暗黄土褐色、周辺淡色、長い条線がある。柄はつばを欠き、長い逆棍棒形、傘より淡色の粉状鱗片が下部ほど濃く、だんだら模様となり、基部は白色、膜質の鞘状つぼがある。つぼや柄に触ると赤褐色に変色する。ひだは縁がやや鋸歯状。肉は無味無臭、可食。
 4  ナガミノツルタケ(ニセツルタケ)Amanita mairei Foley 日本、ヨーロッパ、北アメリカに分布。夏~秋に広葉樹林下に単生。傘は直径4~10㎝、湿時、弱粘性、中央は帯褐色、周辺は淡灰色、明瞭な溝条がある。柄は長い逆棍棒形、つばを欠き、汚白色、平滑。つぼは長い鞘状、白色、膜質。無味無臭、食毒不明。
 5  ミヤマツルタケAmanita umbrinolutea Secr. ex Bataile 日本、ヨーロッパに分布。ブナ、ミズナラ、オオシラビソ、ハルニレ樹林下に秋、単生~群生する。傘は直径3~6㎝、湿時、弱粘性、暗褐色~こげ茶色、周辺淡色、やや短い条線がある。柄は長い棍棒形、つばを欠き、傘より淡色の短繊維状鱗片が上部ほど多く、だんだら模様になる。つぼは白色、膜質、鞘状。肉は無味無臭。食毒不明。
 6  ツチイロオオツルタケAmanita sp. 日本に分布。夏~秋に、コナラ林下に散生。傘は直径7~13㎝、粘性無く、淡黄褐色~淡灰褐色、周辺、類白色、短い条線があり、ときに類白色の外被膜片をつける。柄は長い逆棍棒形、黄土白色、上部に条線多い。つぼは黄土白色、鞘状。肉は無味、弱い異臭があり、食毒不明。
ツルタケ
ツルタケ2
ツルタケ3
ツルタケ傘
ツルタケ傘の条線
ツルタケひだ
ツルタケ柄
発生時期 夏~秋
大 き さ 中型 直径3~10㎝
栄養摂取 菌根菌
発生場所 針葉樹、広葉樹の樹林下の地上 
分  布 世界に広く分布
食  毒 可食(生食は毒性があり、加熱すれば可食)
撮  影 静岡県 17.9.19
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