きのこ図鑑
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 コツブヒメヒガサヒトヨタケ  小粒姫日傘一夜茸
学  名 Parasola leiocephala (P.D. Orton) Redhead, Vilgalys et Hopple
Coprinus leiocephalus P.D. Orton
分  類 坦子菌門 ハラタケ亜門 ハラタケ綱 ハラタケ亜綱 ハラタケ目(Agaricales)
科  属 ナヨタケ科   Psathyrellaceae  ヒメヒガサヒトヨタケ属
 腐葉上に単生~群生する。傘は直径1~2㎝、初期には卵形、後に饅頭形~扁平に開き。中央は窪む。傘背面は黄褐色~栗褐色~灰色になり、放射状の溝条が明瞭にある。ひだはやや疎、初め類白色、後に灰褐色~黒色になる。柄は長さ5~9㎝、幅1~2(4)㎜、円柱形、下部がわずかに太く、中空、表面は白色、下部はやや肌色を帯び、平滑。肉は類白色、無味無臭。胞子紋は黒色。胞子は黒色、長さ8~9.5µm、幅6.5~7.5µm、厚さ4.5~5.5µmの広卵形~ハート形(側面は楕円形)、平滑、発芽孔は先端からややはずれる。縁シスチジアは長さ44~75µm、幅13~37µmの円頭の紡錘形、又は長さ26~52µm、幅19~27µmの嚢状。側シスチジアは縁シスチジアより大きい。傘上表皮層は長さ25~50µm、幅12.5~20µmの棍棒形の細胞の集まり。
 ヒメヒガサヒトヨタケParasola plicatilis はコツブヒメヒガサヒトヨタケによく似ている。世界に広く分布し、日当たりのよい草地、道端などの地上に単生~散生、少数群生する。やや小型、胞子が大きい。傘は直径0.8~2.5(3.5)㎝、初期に長楕円形~卵形、小さなパラソルに似ている。その後、成長すると饅頭形~鐘形~平開し、表面は無毛、深い溝線が中央付近まであり、幼時に黄色~橙褐色、その後、溝が灰色になり、最後に全体が灰色になる。ひだは離生、やや密~やや疎、初め白色、後に暗灰色やがて黒色になる。柄は長さ3.5~10㎝、幅2㎜以下、ほぼ上下同形、わずかに基部が膨れ、脆く、中空、無毛~微細な絹状、白色。肉はほとんど無く、無味、無臭。胞子紋は黒色。胞子は黒色、長さ8~15µm、幅8~11µm、厚さ6~7.5µmの角張った卵形~レモン形~まれに類楕円形、平滑、発芽孔は目立つ。縁シスチジアは長さ約90µm、幅約 30µm以下。側シスチジアは長さ約100µm、幅約35µm以下。傘上表皮層はsphaeropedunculate形(熱気球のような形)の細胞の子実層状被。菌糸にクランプがある。
 オオカバイロヒトヨタケParasola auricoma は林内やウッドチップの上に発生する。傘は直径1~6㎝、幼時に暗橙褐色、古くなると灰色を帯びる。傘上表皮層は子実層状被であり、長さ約400µm、幅約10µ.mの黄褐色の剛毛があり、剛毛はKOHaqで暗赤褐色になる。胞子はKOH中で暗褐色、長さ10~16µm、幅6~9µmの惰円形、平滑、発芽孔は目立ち、中心にある。
コツブヒメヒガサヒトヨタケ
発生時期 春~秋
大 き さ 小型、直径1~2㎝
栄養摂取 腐生菌
発生場所 林内、庭園内の腐葉上
分  布 日本、インド、ヨーロッパ、コスタリカ
食  毒 不明
撮  影 新城市 14.7.16
コツブヒメヒガサヒトヨタケ傘
コツブヒメヒガサヒトヨタケひだ
コツブヒメヒガサヒトヨタケひだ2
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