きのこ図鑑
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  フウセンタケモドキ  風船茸擬
学  名 Cortinarius pseudopurpurascens Hongo
分  類 坦子菌門 ハラタケ亜門 ハラタケ綱 ハラタケ亜綱 ハラタケ目(Agaricales)
科  属 フウセンタケ科   Cortinariaceae  フウセンタケ属
  日本(北海道、本州)に分布する。夏~秋にコナラ、シイの混じるマツ林の樹林下に群生する。傘は直径4~8㎝、饅頭形~ほぼ扁平形、湿時、粘性があり、灰褐色~茶褐色~帯褐黄土色、辺縁は帯紫色、しばしば帯白色の絹糸状外被膜の残片がある。傘の縁は初め、内巻き。ひだはやや密、上生、後に深く湾入し、初め帯紫色、後にニッケイ色~さび褐色、縁はやや波形。柄は長さ4~8㎝、幅6~13㎜、根元は急に膨れ、塊茎状、中実~中空、表面は繊維状、上部が帯紫色、下部が帯褐黄土色、。肉は白色~淡紫色、柄の基部は帯黄土色、ほぼ無味、無臭。担子器は4胞子性、2、3胞子性が混在。胞子はアーモンド形、長さ12~15µm、幅7~9µm、全面が疣状。縁シスチジアは棍棒形、長さ26~33µm、幅4.5~11µm、薄壁。可食。
フウセンタケモドキ
フウセンタケモドキ2
フウセンタケモドキ3
発生時期 夏~秋
大 き さ 中型  直径4~8㎝
栄養摂取 菌根菌
発生場所 コナラ、シイの混じるマツ林の樹林下
分  布 日本(北海道、本州)
食  毒 可食
撮  影 蒲郡市 17.9.19
フウセンタケモドキ傘
フウセンタケモドキひだ
フウセンタケモドキ柄
フウセンタケモドキひだ2
【類似種】
●カワムラフウセンタケCortinarius purpurascens (Fr.) Fr.北半球温帯以北に広く分布
 夏~秋に針葉樹又は広葉樹の林内に発生。傘は直径3~8(15)㎝、饅頭形~扁平形、湿時、粘性があり、繊維状、中央部は褐色~黄土褐色、辺縁は淡紫色。ひだは密、上生、紫色、後にニッケイ褐色、傷つくと濃紫色に変色する。柄は長さ3~7(12)㎝、幅8~13(20)㎜、多くは基部が塊茎状に膨れ、表面は繊維状、淡褐色、傷付くと濃紫色に変色する。肉は淡紫色、無味、無臭。胞子は楕円形~アーモンド形、長さ9.5~10.5µm、幅5~6.5µm、表面は疣状。可食。
●フウセンタケモドキCortinarius pseudopurpurascens Hongo
 日本(北海道、本州)に分布する。夏~秋にコナラ、シイの混じるマツ林の樹林下に群生する。傘は直径4~8㎝、饅頭形~ほぼ扁平形、湿時、粘性があり、灰褐色~茶褐色~帯褐黄土色、辺縁は帯紫色、しばしば帯白色の絹糸状外被膜の残片がある。傘の縁は初め、内巻き。ひだはやや密、上生、後に深く湾入し、初め帯紫色、後にニッケイ色~さび褐色、縁はやや波形。柄は長さ4~8㎝、幅6~13㎜、根元は急に膨れ、塊茎状、中実~中空、表面は繊維状、上部が帯紫色、下部が帯褐黄土色、。肉は白色~淡紫色、柄の基部は帯黄土色、ほぼ無味、無臭。担子器は4胞子性、2、3胞子性が混在。胞子はアーモンド形、長さ12~15µm、幅7~9µm、全面が疣状。縁シスチジアは棍棒形、長さ26~33µm、幅4.5~11µm、薄壁。可食。
●フジイロタケモドキCortinarius variicolor (Pers.) Fr.
 日本、ロシア、ヨーロッパ、北アメリカに分布する。秋にマツなどの針葉樹林内に発生する。傘は直径6~10(15)㎝、饅頭形~扁平形、湿時、粘性があり、乾くと、多少、繊維状、表面は褐色。ひだはやや密、初め、直生、後に深く湾入、縁はやや波形、初めフジ色、後にニッケイ色。柄は長さ8~9㎝、幅1.5~2㎝、根元は膨れ、直径2.5~3㎝、表面は繊維状、フジ色、後に褐色を帯びる。肉は厚く、初めフジ色、後に退色する。胞子はアーモンド形、長さ9~10.5µm、幅5~65µm、いぼ状突起がある。
●フジイロタケCortinarius largus Fr. ヨーロッパ、北アメリカ、オーストラリア、ニュージーランドに分布する。
  フジイロタケモドキに似るが、秋(9~10月)、ブナ、コナラ属、シデなどの広葉樹林に発生する。傘は直径5~12センチ、初め、淡緑色、その後、次第に褐色になり、表面に粘性があり、明瞭な繊維状。ひだは初め紫色、後にさび色。柄は初期には紫白色~淡ライラック色、その後、傘のように褐色になる。肉は帯白色又は淡紫色、KOHにより帯褐色になり、わずかに土色。
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