ミズキ科 Cornaceae
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分類 |
被子植物(Angiosperm)-コア真正双子葉類(Core eudicots)-キク上群(Superasterids)-キク類(asterids)-ミズキ目(Cornales) |
AGPⅡでは旧ウリノキ科(ウリノキ属)とミズキ属、Toricelliaの3属
となった。AGPⅢでは旧ヌマミズ科(Nyssaceae)の5属(Nyssa、Camptotheca、Davidia、Diplopanax、Mastixia)が含められた。
AGPⅡで除外された属と移動先は次のとおり。
アオキ属(Aucuba) → ガリア科( Garryaceae)又はアオキ科(Aucubaceae)、
コロキア属(Corokia) →ナデシコ科(Argophyllaceae)
Curtisia → Curtisiaceae
Griselinia → Griseliniaceae
ハナイカダ属(Helwingia) → ハナイカダ科 Helwingiaceae)
トリケリア属(Torircellia) → トリケリア科(Torricelliaceae)
カリフォラ属(Kaliphora) → モンチニア科(Montiniaceae )
【ミズキ科の属】
Alangium(ウリノキ属)、Camptotheca(カンレンボク属)、Cornus(ミズキ属)、Davidia(ハンカチノキ属)、[Dendrobenthamia]、Diplopanax、Mastixia、Nyssa(ヌマミズキ属)、Toricellia
(Toricelliaceaeとされることもある)
ミズキ属の亜属
ミズキ亜属(Swida)、サンシュユ亜属Cornus、ヤマボウシ亜属(Benthamidia)、 ゴゼンタチバナ亜属(Chamaepericlymenum) |
分布 |
北半球の温帯を中心に世界に約8属110種が分布し、日本には4属(ウリノキ属、ミズキ属など)が自生する。マンサク科のトサミズキやヒュウガミズキなどのように名前にミズキが付されて紛らわしいものがある。 |
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特徴 |
高木、低木、まれに根茎のある多年草。葉は対生又は互生、単葉、縁は全縁又は鋸歯縁。托葉は無い。花は両性又は単性、雌雄異株又は雌雄混株、放射相称。花弁は4~5個。萼は4~5個、子房に合着。雄しべは花弁と同数。子房下位、1~4室。果実は核果又は核果状の液果。種子は1~5個。
●ミズキ科(狭儀)ウリノキ属を含まない。
高木又は低木、まれに根茎のある草本。ほとんどが落葉ときに常緑。両性(アフリカの種では雌雄異株)。古い枝は円柱形、髄は白色又は褐色、皮目と葉痕がしばしば目立つ。若枝は丸いか又はわずかに4うねがあり、節はわずかに膨れる。葉は対生まれに互生又は輪生、托葉は無く、葉柄がありまれに無柄。葉身は単葉、全縁、羽状脈まれに平行脈、しばしば軟毛があり、ときに乳頭状突起があり、毛状突起はしばしば2刺があり、刺は等長又は不等長、伏したT形又は持ち上がってV形又はY形、又は偽糸状になる。花序は集散花序、円錐花序、散房花序、散形花序、頭状花序、頂生まれに側生。苞は小さく、花弁状ではなく、早落性又は4(6)個つき、普通、華やか。花は4数性。萼は筒形、子房に融合し、4小歯又は切形。花弁は4個、分離、クリーム白色又は黄色、まれに暗赤紫色又は部分的に暗赤紫色、敷石状。雄しべは4個、肉質の花盤の周りにつき、花弁に互生する。葯は縦に裂開する。子房は下位、心皮は2個まれに3又は4個。室は2個まれに3~4個。胚珠は下垂、室ごとに1個。花柱1個、円柱形又は棍棒形。柱頭は頭状、円盤状、点状、切形、ときにわずかに2裂。果実は核果状の液果、白色、青色、赤色、黒色、液果は分離又は肉質の合成心皮からなる複合果に融合する。果実の核は骨質、果実は1~2(4)室。種子は1~2(4)個、胚乳は油質、子葉は2個、葉状。
●ウリノキ科 (Alangiaceae)
高木又は低木。落葉。ときに刺がある。葉は互生、単葉、托葉は無く、葉の基部はしばしば斜めになる。花は両性、放射相称、しばしば苞があり、腋生の集散花序につく。萼は4~10裂し、歯状又は無い。花弁は萼片と同数あり、敷石状、線形~帯ひも状
、ときに基部が合着する。惜しいべは花弁と同数又は2~4倍つき、分離、大きな花盤から立ち上がる。葯は2室、縦に裂開する。子房は下位、1室まれに2室。胚珠は1個、下垂胚珠。花柱と柱頭は1個又は2~3裂。果実は核果、宿存生の萼と花盤が残る。種子は1又は2個。胚は直線状、胚乳は豊富。
●ヌマミズ科(Nyssaceae)
高木、低木。雌雄異株又は雌雄混株の同株。T形、単細胞の毛がある。葉は互生、単葉、葉柄がある。花は5数性、完全、苞が1~5個、基部につく。雄花は
頭状花序、総状花序、散形花序につく。雌花および両性花は単生、又は2~12個の花をもつ頭状花序につく。萼筒は両性花や雌花では子房に合着する。萼片は小さく又は無くなる。花弁は普通、5~10個(又は欠く)。雄花の雄しべは普通、10個又はそれ以上、蜜腺のある花盤の周りに2輪につく。子房は下位、1~8室、室ごとに下垂又下転胚珠を1個もつ。果実は核果。核のある各室は発芽のとき、三角形の外面のバルブから先端部で開く。種子は1~5個、胚は直線状、胚乳は豊富。 |
栽培 |
ヤマボウシやサンシュユが庭木として植栽されている。 |
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ウリノキ属 |
ウリノキ |
Alangium platanifolium (Siebold et Zucc.) Harms var. trilobum (Miq.) Ohwi |
ミズキ属 |
アメリカヤマボウシ |
Cornus florida L. |
クマノミズキ |
Cornus macrophylla Wall. |
ゴゼンタチバナ |
Cornus canadensis L. |
サンシュユ |
Cornus officinalis Sieb. et Zucc. |
ヒマラヤヤマボウシ |
Cornus capitata Wall. |
ミズキ |
Cornus controversa Hemsley. |
ヤマボウシ |
Cornus kousa Hance. |
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