ハエドクソウ科 Phrymaceae
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分類 |
被子植物(Angiosperm)-真正双子葉類(Eudicots)-コア真正双子葉類(Core eudicots)-キク上群(Superasterids)-キク類(Asterids)-シソ類(Lamiids)-シソ目(Lamiales) |
新分類(APGⅢ)では旧ゴマノハグサ科からサギゴケ属やミゾホオズキ属などが移された。サギゴケ属はサギゴケ科とする見解もある。
【ハエドクソウ科の属】
Berendtiella、Dodartia、Elacholoma、 Glossostigma、Hemichaena、Lancea、 Leucocarpus、サギゴケ属(Mazus)、ミゾホオズキ属(Mimulus)、Peplidium、ハエドクソウ属(Phryma) |
分布 |
世界に広く約11属190種分布する。 |
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特徴 |
ほとんどが草本、1年草又は多年草、少数が亜低木。葉は対生、ときに腺点があり、縁は歯状又は全縁。花序は普通、総状花序まれに単生又は腋生で2~3個束生する。花は子房下生。萼は筒状、萼歯があり、普通、下部の歯にうね(4又は3)がある。花冠は左右相称まれに類放射相称、5裂片まれに3~4裂に減る。雄しべは4個、2強雄しべまれに2個。花糸は花冠筒部につく。心皮は2個、多くの胚珠をつけ、まれに心皮が1個で胚珠が1個。柱頭は広く2裂、敏感(touch-sensitive)(例外;Elacholoma
hornii は線形の柱頭をもつ)。果実は胞背裂開蒴果まれに分離果又は液果、宿存性の萼の中につく。種子は小さい、多数又は1個(ハエドクソウ属)。胚乳はほぼ無く、子葉は巻く。n
= 7~12, 14~16, 22など。
【科の3特徴】
① 筒状の歯のある萼(5歯)
② 柱頭が2個の薄片をもち、内側の面が敏感で、花粉媒介者に接触すると閉じる(柱頭運動)。
③ 蒴果は縦に裂開、子房の仕切りに隙間がある。 |
用途 |
古くは、ハエドクソウはハエ取り紙の原料とされていた。ミゾホオズキ属の園芸種はミムラスの名で観賞用に栽培されている。 |
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サギゴケ属 |
サギゴケ |
Mazus miquelii Makino form. albiflorus (Makino) Makino |
シロバナトキワハゼ |
Mazus pumilus (Burm.f.) Steenis form. senanensis (Asai) Yonek. |
トキワハゼ |
Mazus pumilus (Burm.f.) Steenis |
ムラサキサギゴケ |
Mazus miquelii Makino |
ハエドクソウ属 |
ナガバハエドクソウ |
Phryma leptostachya L. subsp. asiatica (H.Hara) Kitam. form. oblongifolia
(Koidz.) Ohwi |
ハエドクソウ |
Phryma leptostachya L. subsp. asiatica (H.Hara) Kitam. |
ミゾホオズキ属 |
ミゾホオズキ |
Mimulus nepalensis Benth. var. japonicus Miq. |
オオバミゾホオズキ |
Mimulus sessilifolius Maxim. |
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