アケビ科  Lardizabalaceae
分類 被子植物(Angiosperm)-真正双子葉類(Eudicots)-キンポウゲ目(Ranunculales)
分布 アケビ科は10属約50種が知られ、東アジアに6属(アケビ、ムベ、デカイスネア、ホルボエリア、シノフランケティア、アルカケビア)、南アメリカのチリに2属(ラルディザバラ、ボクィラ)が分布する。日本にはアケビ属のアケビ、ミツバアケビ、ムベ属のムベの2属3種のみが自生する。
特徴 アケビ科のうち、7属は掌状複葉をもつ蔓性木本であり、最も原始的といわれるデカイスネア属 (Decaisnea属)のみが直立低木である。雌雄同株まれに雌雄異株。茎に広い髄層がある。冬芽は大きく、外側の芽鱗は2個~多数。葉腋につく鱗片は宿存性。托葉は普通、欠く( Sinofranchetia属の少数にだけある)。葉は互生し、掌状又は3小葉、まれに、羽状複葉(Decaisnea属)。葉柄、小葉柄は両側で膨れ、関節がある。花は縮小や不稔により機能上、単性、放射相称。萼片6個(アケビ属では普通3個)、花弁状、2輪生、覆瓦状又は外側3個は敷石状。花弁は6個、蜜腺があり、萼片よりかなり小さいか又は欠く。雄花は雄しべが独立又は筒部に合着。葯は2室、外向きに、縦の隙間から裂開する。先端の葯の付属体は角(つの)状又は短突起状、ときに付属体がない。退化雌しべ3~6(9)個、小さく、糸状。雌花は仮雄しべ6個。心皮は3(~9)又は多数(サルゼントカズラ属 Sargentodoxa)、子房上位、独立、胚珠は多数、直生胚珠又は倒生胚珠、面生胎座の上に2~数個の縦の列に並ぶ、まれに1個、下垂胚珠、半倒生胚珠(サルゼントカズラ属)。柱頭は目立ち、無柄~ほぼ無柄。果実は肉質の袋果又は漿果、無裂開又は縫合線に沿って裂開。種子は多数、まれに1個、種皮は質が堅くてもろく、胚乳は豊富、胚は小さく、真っすぐ。
栽培 実が食用として親しまれ、若芽も山菜として食される。
アケビ属 アケビ Akebia quinata (Thunb. ex Houtt.) Decne.
ゴヨウアケビ Akebia x pentaphylla (Makino) Makino
ミツバアケビ Akebia trifoliata (Thunb.) Koidz. subsp. trifoliata
ムベ属 ムベ Stauntonia hexaphylla (Thunb.) Decne.
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