アブノメ  虻の目
[別名] パチパチグサ
[中国名] 虻眼 meng yan
[英名] horsefly's eye
[学名] Dopatrium junceum (Roxb.) Buch.-Hamil. ex Benth.
オオバコ科 Plantaginaceae  アブノメ属
三河の植物観察
アブノメの花
アブノメの花2
アブノメの花3
アブノメの葉
アブノメの茎
アブノメ
アブノメの葉
 和名は果実がつく様を蛇の目にたとえたもの。別名は茎をつぶすとパチパチ音がすることから。科はゴマノハグサ科からオオバコ科に移動された。
 根はひげ根。茎は多肉質、中空、直立し、基部で分枝し、上部では枝分かれしない。葉は対生し、無柄。下部の葉は長さ1~2.5㎝、幅3~5㎜の披針形~線状長楕円形、鈍頭、上部の葉ほど小さくなり、鱗片状になる。花は葉腋につき、下部の花は閉鎖花となる。花柄は長さ1~2㎜、花後に約7㎜に伸びる。萼は長さ1.5~2㎜の鐘形、先が5裂する。花冠は長さ4~5㎜の淡紫色の唇形、下唇は2裂して長く、上唇は3裂して直立する。雄しべは2個が上唇側につき、下唇側に仮雄しべ2個がつく。果実は直径2.5~3㎜の球形。種子は長さ約0.5㎜の卵形~惰円形、表面が網状。2n=48。
[花期] 8~10月
[草丈] 5~20(30)㎝
[生活型] 1年草
[生育場所] やや湿った場所
[分布] 在来種  本州(福島県以南)、四国、九州,、沖縄、中国、台湾、インド、ブータン、スリランカ、インドネシア、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナム、オーストラリア、オセアニア
[撮影] 幡豆町 05.9.23

 アブノメ属

  family Plantaginaceae - genus Dopatrium

 1年草、細く、弱く、直立、ときに傾伏、多肉質。葉は対生、多肉質、ときに鱗片状。花は腋生、単生、。小苞は無い。花冠筒部は咢よりかなり長く、上部は膨れ、拡大部は2唇形。下唇は3裂、上唇は2裂し、下唇より著しく短い。雄しべは2本、花冠筒部の上側につく。花糸は糸状。葯は葯室が分離し、等しく、平行。仮雄しべは2個、小さく、前側につき、全縁。花柱は短い。柱頭は2個、薄片形、こん棒形又は頭状。子房は2室、胚珠は各室に多数。蒴果は胞背裂開、バルブは全縁又は先が浅く2裂。種子は小さく、多数。
 世界に約10種があり、熱帯のアフリカ、アジア、オーストラリア、オセアニアに分布する。


 アブノメ属の主な種と園芸品種

 1  Dopatrium junceum (Roxb.) Buch.-Ham. ex Benth.  アブノメ  虻の目
 日本(本州福島県以南、四国、九州、沖縄)、中国、台湾、インド、ブータン、スリランカ、インドネシア、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナム、オーストラリア、オセアニア原産。中国名は虻眼 meng yan。英名はhorsefly's eye
 1年草、高さ50㎝以下。根はひげ根。茎は多肉質、直立、基部から多数分枝し、枝は細く、縦に条線があり、無毛。葉はときに、鱗片状、上側では形が次第に小さくなり、無柄、披針形~類へら状披針形、長さ2㎝以下、基部は抱茎、、普通、狭い残尖形、全縁、先は鋭形~鈍形、脈は不明瞭。花柄は細く、長さ1㎝以下。咢は鐘形、長さ約2㎜、中間をわずかに越えて深裂する。裂片は5個、先は鈍形。花冠は白色、ローズ色、又は淡紫色、咢の長さの約2倍。下唇は平らに広がる。上唇は直立し、短い。雄しべは無毛。蒴果は球形、直径約2㎜。種子は卵状長円形、種皮は網状。


 参考

1) Flora of Cnina
 Dopatrium
 http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=110810
2) Jepson eFlora: Taxon page
 Dopatrium junceum
 http://ucjeps.berkeley.edu/eflora/eflora_display.php?tid=23256

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